浅いようで深い話

 

えー・・・

小学校の頃の話なんですが、

「ドラクエ」というファミコンゲームが大流行しました。

その名の通り、ドラゴンやモンスターを倒して
世界に平和を取り戻すというゲームです。

当時の小学生でプレイした事がない奴は
全体の１割にも満たない！
と、断言しても良いくらい流行ったんです。

私は、その頃「逆に！」とか言って
何をトチ狂ったのか、「スペランカー」
という伝説のクソゲーを買って悔やんでいたのですが・・・

スペランカーとは→　クリック

で、そのシリーズは「１０」まで
続いているんですが、今回の話は「ドラクエ３」
の話です。

ドラクエ３では「職業」というシステムが
ありまして、色々な職業のキャラクターを
選べるんです。

仲間が４人なので、それぞれの特性を
活かした組み合わせにするわけです。

例えば「武闘家」を選べば攻撃力が増すし、

「僧侶」を選べば「回復系の呪文」が強くなる・・

つまり、この２人は入れておこう、と、いった具合です。

他にも「戦士」「魔法使い」「商人」「盗賊」
というのがあったりするんですが・・・

１つだけ明らかに異色な職業があるんです。

 

それは何か？

 

 

それは・・・

 

 

 

「遊び人」です。

 

 

 

もはや職業ですらない！！（笑）

 

 

まぁ、当然、不人気極まりないです。

 

子供心に

「遊び人て！！」

と、思いましたからね。

 

 

しかし、

またしても私は「逆に！」とか言って
「遊び人」っていう職業を選んだんです。

 

そしたら・・・

 

コイツがめちゃくちゃ強いんですよ！！

 

って、いう淡い期待も虚しく・・・

 

戦闘中に「ダジャレ」とか「セクハラ」
とかをするんです。

まぁーーー！

 

使えないのなんの！！

 

しかもレベルが上がれば上がるほど、
使えなくなるという（笑）

 

「え！？こいつマジで足手まとい！？」

 

、と泣くほど悔やみました。

 

でも、一つだけ、救いがありまして・・・

 

このゲームには転職というシステムがあるのです！

 

つまり、「戦士」から「魔法使い」とかに
転職出来たりするわけです。

 

そして、その職業の中で「賢者」って
いうのが、あるんですけど、これが無敵の
職業なんです。

 

でも、この「賢者」にだけは、
どの職業からも転職出来ないんです。

 

で、

 

なんと！！！

 

な、ななんと！！！

 

この「遊び人」だけが唯一レベル２０になると
「賢者」に転職出来るんです。

他の職業の奴が、いくら努力しても辿りつけない
「賢者」になれるんです！！

でも、これって小学生からしたら

「え！？なんでコイツが！？」

って、なるわけですよね？

 

さっきまで「ダジャレ」とか「セクハラ」
とかしていた奴が急に「賢者」かい！！

って。

 

こいつが、そんな大層な人物じゃないことは
足を引っ張られ続けたオレが一番良く
分かってるわけです。

 

だから、まぁ腑に落ちないながらも

「ま、いっか。」

と、プレイを続けていたわけですが・・・

 

でも、最近この真の理由に
気がついてしまったんです。

 

３０年の時を超えて、遂にこの謎
を解くことが出来たのです。

 

私は、この真の理由に気づいた時に、
「堀井さん」あんたスゲーよ！！
（ドラクエの生みの親）

 

と、驚愕したのです！！

 

なぜ、この「遊び人」だけが「賢者」
になれるのか・・・？

 

その理由は・・・

 

 

 

 

 

 

ただ一人だけ、

モンスターとの戦いよりも

共存の可能性を探っていたから。

 

 

ではないか、と。

 

仮にですよ？

 

仮に「モンスター」たちが野生動物だとしますよ？

 

そうしたら、人間側は、逆に理由もなく
仲間を殺す「悪党」になるわけです。

立場が変われば「勇者」が「悪党の親玉」になる。

と、いう考え方も出来るわけです。

 

そうした時に、「遊び人」以外のキャラは戦うこと、
つまり争いの中にしか解決を求めていないわけです。

 

そんな中、唯一、遊び人だけは

「なんとかみんなで仲良くなれないかな？」

と、考えたのではないでしょうか？

 

そうでなければ、レベルが上がれば上がるほど
戦闘を邪魔したり、「ダジャレ」など連発
する説明がつかなくないですか？

 

実際に、彼の技を並べるとこんな感じです。

「お手玉」

「タップダンス」

「大笑い」

「酒を飲む」

「サイコロ」

「ほほえむ」

「歌い踊る」

「お尻を触る」

「エッチな想像」

「励ます」

「目隠し」

「しりとり」

「やさしい気持ち」

などなど・・・・

 

相手を傷つける攻撃は、ほぼないのです。

あっても、「悪口」と「投石」くらい。

こんな、状況においても

「争い」が最善の解決策ではないということを
彼は、本能的に分かっていたのでは・・？

 

出来ればモンスターとも仲良くしたかった。

 

だから、戦闘中にも関わらず、おどけて
みんなを笑わせようとしていたのかな？
と、思うのです。

 

つまり「争う」というベクトルからは
決して、「賢者」は生まれない、と。

 

そういう事なんじゃないかな？

 

と。

 

今、自分も「遊び人」のように「笑い」や
「ハッピー」というのを武器に
ビジネスの世界で、やりたい放題やっています。

 

いつか、自分も「遊び人」のように
「賢人」になれるのか？

 

それは分かりませんが、このまま
「遊び人」を極めたいと思います。

 

関連記事

新着記事